雨女
(C)2016「雨女」製作委員会
雑貨店で働く理佳。男手ひとつで育った彼女は、女としての自分に自信が持てない。恋人である隆の浮気を疑いながらも言い出せず、煮え切らない日々を送っていた。そんな彼女を、更に憂鬱にさせるのは“雨の日”に必ず見る悪夢。—大雨の中、踏切に佇む女の子。その前に現れるびしょ濡れの黒い服の女は、男の子を大事に抱いたまま、電車に轢かれてしまう。見覚えのない3人…。理佳は、この黒い女を「雨女」と呼んでいた。
ある日、鬱屈した思いを引きずったまま店の仕事に勤しむ理佳の目の前に、男の子を連れた黒い服の女が現れる…美しく若い母親。どうやら有名なモデルだという彼女の名前を聞いて、言葉を失う理佳……それは、恋人・隆のスマホによく掛かってきている女の名前。疑心にかられ、隆のスマホから盗み書きした女の番号に電話をかける理佳…。着信音が鳴り、電話口に出た女の声は…!?
そんな矢先、恋人の隆に「雨女」とからかわれ、唖然とする理佳…。デートの度に雨が降るのは何故?自分のせい?いつものあの夢は?あの黒い女は…?繰り返す“「雨女」の夢”に魅入られ、翻弄されていく理佳…。