帰郷(1964)
(C)1964 日活
1964年8月14日(金)公開
雑誌社に勤める守屋伴子は、実父恭吾をキューバの動乱で失い、母節子は大学教授の隠岐達三と伴子を連れて再婚した。隠岐は著名な学者であったが、気の弱い男で、絵を売ることを唯一の楽しみにしていた。ある日、伴子は原稿を依頼するため、女画商高野左衛子の画廊を尋ねた。左衛子は伴子の顔を瞶めると、明日自宅に来るようにと言った。その日古本屋に奇った伴子は、大学院生の岡部雄吉に逢った。雄吉の気取りのない態度に、伴子はひきつけられた。