ストロベリーショートケイクス

里子は、失恋を乗り越え、デリヘル店ヘブンスゲイトの電話番や、中華料理屋でバイトをしながら毎日楽しく暮らしている。秋代はナンバー１デリヘル嬢で、里子が密かに憧れている存在だ。彼女は、専門学校の同級生・菊地を強く想いながらも、彼の前で「友達」でいることを貫いていた。彼女はお金を貯めて５階以上の一人用のマンションを購入し、ボケそうになったら飛び降り自殺することを決めている。過食と嘔吐を繰り返すイラストレーターの塔子は、幼なじみのちひろと暮らしている。彼女は、男の事と占いと美容にしか興味が無いちひろを内心馬鹿にしているのだ。自分の居場所を求める事務OLのちひろ。故郷を離れ、憧れだった東京で、男に愛される事でしか自分の存在を確認できないでいる。恋人の永井は、結婚に執着するちひろから少しつつ離れていく。誕生日に永井にデートを断られたちひろは、コンパで知り合った男とセックスしてしまう。そして、自分で買ったプレゼントを彼氏からもらったと塔子に見せる。傷つきながらも、人生に向き合った時、彼女たちに小さな奇跡が起こるのだった。